
患者さん紹介: 70代の女性の方です。50代半ばより両膝関節痛あり、歩行困難・家事動作困難な状態でした。 痛みが続くため、知人の紹介によりわきだ整形外科を受診されました。 膝の曲げ伸ばしが行いにくく、膝周囲でポキポキと音が鳴っていました。膝の動きも制限が強く、膝は完全に伸びず、曲がりも90°程でした。立ち上がり動作、歩行時に痛みがあり、スムーズな動作ができませんでした。そのため、右側に体重をかけにくく、家の中ではつたい歩き・屋外では電動カーを使用してました。 もはや保存療法の限界を超えており、わきだ整形外科にて人工膝関節置換術を受けられました。術後はO脚も矯正され、良好な膝のアライメントを獲得しました。
術後1日目よりリハビリが開始となりました。 皮膚の状態を観察し、皮膚や軟部組織の伸張性に目を向け愛護的なリハビリを実施し、約2週間で膝の良好な可動域(0°〜120°)を獲得しました。 同時に、体幹・骨盤帯・股関節・足部に対し評価を行い、術前より問題となっている、左右非対称な体幹のアライメントを改善するために体幹・骨盤帯の治療を開始しました。 術前の経過も長期であり、体幹の前傾位と歩行時骨盤帯の水平保持困難等が見られました。 手術・リハビリ治療二ヶ月経過にて体幹・骨盤帯・下肢でのアライメントの正中化がみられ膝の痛みなく良好な歩行・日常動作を獲得しています。


わきだ整形外科では、手術・保存治療において局所のみの治療にとらわれず、根本的な痛みの改善を目指す為に全身の運動のつながりを観察しながらリハビリを行うよう日々努力しています。 また、必要に応じて患者様教育・再発防止の日常生活動作指導・自主トレーニングを治療の一貫とし、日常の中で、自分自身で痛みの原因を把握・予防出来るように患者様とリハビリを行っています。 |