手根管症候群

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手根管症候群

痛みは最小限に、
効果は最大限に。

理事長 楊 昌樹

 

症状

親指から薬指の親指側の3本半の指の手のひら側と手のひらがしびれます。しびれ、痛みは明け方に強く出やすいです。
ひどくなると親指の付け根がやせて親指と人差し指できれいな丸(OKサイン)ができなくなります。縫い物がしづらくなり、細かいものがつまめなくなります。
女性で手をよく使う方に多く発症しますが、男性にも起こります。
女性では妊娠、出産、更年期などむくみが出やすい時期に発症することがおおいです。

原因

手根管(正中神経の通り道)の手のひら側にある、横手根靭帯が肥厚して、手根管が狭くなり、正中神経を圧迫して発症します。
 

診断

手首をたたくと、指先がしびれたり痛んだりします。
その他にも誘発テストを行ったり、母指球の筋力低下や筋萎縮を診ます。
確定診断は神経伝導速度検査で行います。(外来ですぐに行なえます)
 

治療

まずは安静にしてもらい、投薬を行います。
しかし、神経伝導速度検査の結果がとても悪い方や症状がひどい場合は、手術が必要になります。
手術は肥厚した横手根靭帯を切開して手根管を拡大する目的で行われます。(横手根靭帯は切開しても問題ない靭帯です)
一般的には、手掌から前腕にかけての大きな皮膚切開を用いた手術が行われています。(7cm程の切開)
しかし、その必要性はなく、わきだ整形外科では内視鏡を用いた鏡視下手根管開放術を行っています。(1cm程の切開)
手術時間自体は10分以内です。出血はほとんどありません。
当然ながら、手術後の痛み、傷の大きさ、リハビリの進み方など全てにおいて鏡視下手根管開放術が優れています。
他院で鏡視下手根管開放術を提案されなかった場合は、わきだ整形外科にご雑談ください。