40歳代女性の方です。 |
患者さん紹介:20才の男性の方です。3ヶ月ほど前から右下肢後面の痛み・痺れが出現しました。痛みの増悪に伴い歩行困難が出現し、背筋を伸ばして立てなくなりました。
それまでは、他院でリハビリを受けていましたが、日常生活や仕事にも影響が出始め、知人の紹介でわきだ整形外科を受診されました。
しばらく、保存療法を行いましたが、痛みの改善はなく、わきだ整形外科にて内視鏡下ヘルニア摘出術を受けられました。
内視鏡下ヘルニア摘出術であるため、術後1日目から歩行開始となりました。術後1日目の耳点で、術前の右下肢後面痛・痺れはほぼ消失しており、スムーズに歩行獲得が出来ました。
しかし、今回の患者さんは、術前から強かった疼痛回避姿勢の影響もあり、股関節周囲筋の柔軟性の低下、下部体幹・骨盤帯の固定性低下が著明にみられており、完全には疼痛回避姿勢が改善されていませんでした。
そこで、身体特性に着眼点を移し、姿勢改善・再発予防を視野に入れ股関節機能の改善・体幹筋の強化・動作指導を中心にアプローチしていきました。
術後2週後(退院時)には、不良姿勢は改善され、腰椎に負担のかからない動作を獲得し、退院されました。