MD, MED法は腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症、頸椎椎間板ヘルニアなどに用いられる、最小侵襲手術である。
わきだ整形外科院長の楊 昌樹は2002年よりMD法を開始。 MD法では日本でトップレベルの手術数を誇る。MD法開始時は まだ、日本に手術手技を教えることが出来る医者がいなかったため、広島赤十字・原爆病院部長の大賀先生とMD法の確立のために様々な研究、検討を繰り返し、2005年4月に棘突起正中縦割進入MD法という、オリジナルな手術法を開発、発表した。


現在もMD法の普及と啓蒙に努めているが、日本でのMED法の普及の状況より、自身もMED法をマスターし、2006年には棘突起正中縦割進入MED法も開発。棘突起正中縦割進入MED法についても普及と啓蒙に努めている。




院長の楊 昌樹が棘突起正中縦割進入MD,MED法を開発し、普及と啓蒙に努めているのはMEDの開発者のFoleyらが発表している方法ではどうしても合併症が起こる場合があるからである。つまり、METRx Systemを使用している医師はやはり説明書通りに手術を行う。そのために、多くの医師は知らず知らずのうちに合併症を起こしかけていたり、起こしている。
棘突起正中縦割進入MD,MED法はその合併症をほとんど起こさないように出来る方法であるために、院長の楊 昌樹はその普及と啓蒙に努めているのである。


なぜ従来のMD,MED法ではだめな場合があるのであろうか。
それは従来のMD,MED法は棘突起という骨の横から筒を挿入して神経の圧迫をとる方法なのであるが、椎弓というところが狭い患者さんにその方法を行うと椎間関節という所の強度がかなり落ちてしまうのである。
下の図は院長の楊 昌樹が2006年8月にアメリカの学会で発表したときの図である。
筒を棘突起の横に挿入して神経の圧迫をとると、椎間関節の強度がかなり落ちてしまうことがわかる。しかし、正中に置くと椎間関節が保たれるのである
筒を正中に置くためにどうすればよいかということを考えて開発したのが棘突起正中縦割進入MD法である。






その他にも棘突起正中縦割進入MD,MED法は筋肉を全く傷つけ無いこと、それにより、術後の疼痛が少ないメリットがある。
今までの手術では筋肉への侵襲についてあまりに考慮されていなかった。
下は講演会で使用したスライドの一部であるが、手術後の筋肉の損傷について説明をしている。
右の表を説明すると、Group atrophyは術後1年の段階で手術した方の25-50%に残存していて術後10年でも同じ状態、術後25年経っても25%にGroup atrophyが残っていると発表されている。
なんと、手術を受けた方の25-50%の筋肉が元に戻らないのである
腰の手術を受けた方がよく言われる、腰が重たいとか、突っ張った感じがあるとか、鉛を背負った感じがあるとかはやはり、理由があったのである。


棘突起正中縦割進入MD,MED法はどうであろうか。
手術は棘突起の中を通して手術を行うために筋肉をさわる必要がなく、全く損傷しない。また、背中には直径18mmの筒を挿入するだけなので、筋肉の圧迫はごく軽度で圧迫による筋肉の損傷はほとんどない。


さらに、椎間関節の背側には神経の受容体が多数存在するのであるが、通常の手術ではこの部分を扱わないと手術できないのであるが、棘突起正中縦割進入MD,MED法では全く扱わず手術をする。


その結果、術後の腰痛は従来の手術よりもかなり軽くなっている


また、従来法では手術部位を間違えやすいという重大な問題があるが、棘突起正中縦割進入MD,MED法はほぼ間違えることがない。


棘突起正中縦割進入MD,MED法は棘突起を縦割して手術するのであるが、この棘突起を術後にほぼ元通りに戻す方法を開発しており、これにより、3ヶ月後には棘突起が癒合してしまう。

最終的には患者さんに加わった侵襲は約2cmの傷跡と神経を圧迫していた部分をとった後のみ。つまり、悪いところだけをくり抜く様な手術となっている。
これほど低侵襲な手術は現在の所、他には無いと考えている。



わきだ整形外科では2008年3月から棘突起正中縦割進入MED法の手術を開始、2009年6月からは棘突起正中縦割進入MD法の手術を開始しました。
MD法とMED法は同じだけの切開で手術が出来ますが、それぞれ、得意な部分が違います。
院長の楊昌樹はMD法とMED法、いづれもマスターしている数少ない医師です。
その特性を知り尽くしていますので、MD法とMED法を使い分けて手術を行います。


特に、脊椎内視鏡下手術(MED)を受けられる場合は、日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医に手術をしてもらうと良いでしょう。

まずは、わきだ整形外科外来を受診してください。