腰部脊柱管狭窄症について


腰部脊柱管狭窄症は実はかなり多くの方がなってしまう疾患です。
腰の脊柱管という神経の通り道が、骨の変形やずれ、黄色靭帯という部分の肥厚、または椎間板の変性により狭くなるために起こります。

症状は下肢のしびれや、痛みです。
最近では、神経障害性疼痛と呼ばれる事もあります。
多くの方は長く歩くとだんだんしびれと痛みが出てきて歩けなくなり、しゃがみ込みます。しばらく休むとまた歩ける様になりますが、またしびれてくるというのを繰り返します。
ひどくなると10mも歩けない方や立っていられない方もおられます。

腰の神経は前屈みだとゆるむ性質があります。
そのために腰部脊柱管狭窄症の患者さんは自然と前屈みで歩く癖をつけています。

押し車を押していたら歩けるけど、無しだと歩けないという方がその典型です。また自転車は前屈みでこぎますので、自転車なら問題ないけれど、普通に歩くと歩けないというのも典型的な症状です。
また、友達と旅行に行くとだんだん足が進まなくなってどんどんみんなから遅れてしまい、見たかったところに辿り着かなかったという方も多いようです。

これらを間欠性跛行と言い、腰部脊柱管狭窄症の方の典型的な症状です。
だたし、間欠性跛行には慢性動脈閉塞症など、血管性由来の症状の事があります。
医師による、神経学的診察と、レントゲン、MRI検査を行い総合的に判断する必要があります。

治療は軽症であれば内服薬などでかなり歩きやすくなります。
また、腰部脊柱管狭窄症が出す痛みは、神経の痛みであり、特殊な痛み方をします。神経障害性疼痛と呼ばれています。従来からあるお薬がの効果が今ひとつの患者さんには、最新の神経の痛みに効果がある痛み止めを処方しています。神経の痛みに効果があるお薬のおかげで、さらに手術をしないで済む患者さんが増えました。

重症な方は手術が必要です。神経を押しているものを取らなければヘルニアと違って神経の圧迫が軽くなる可能性が低いためです。
わきだ整形外科では棘突起正中縦割進入MD, MED法での手術ができます。
この場合、術後2週間で退院です。
棘突起正中縦割進入MD, MED法では椎間関節をほぼ温存できるため、他院で固定術(ぐらぐらしている腰椎をスクリューで固定する手術)を勧められた方でも、固定術を行わず棘突起正中縦割進入MD, MED法で対応可能な場合があります。

ただし、腰椎の不安定性が強い方は椎体間固定術を行います。
この場合、術後4週間で退院です。

いずれにしても、腰部脊柱管狭窄症の診断と治療には高度の知識と技術が必要です。
まずは、わきだ整形外科外来を受診してください。



手術について

脊椎内視鏡下手術は、約2cmの切開で行う脊椎手術です。
大多数の腰部脊柱管狭窄症の患者さんは脊椎内視鏡下手術で手術することが出来ます。


わきだ整形外科の腰部脊柱管狭窄症の患者さんは、ほとんどが翌日から歩行され、術後2週間の入院で退院されています。


わきだ整形外科では通常の脊椎内視鏡下手術に加え、副院長のオリジナルな手術である、棘突起正中縦割進入MED法により、更に低侵襲で安全な手術が可能となりました。


わきだ整形外科の技術力により、脊椎の固定術を回避できる場合もあります。


腰部脊柱管狭窄症の治療に対するセカンドオピニオンのご相談もお受けしています。


なぜ、わきだ整形外科での手術がよいのか、脊椎内視鏡下手術、棘突起正中縦割進入MED法のページをご覧下さい。