頸椎椎間板ヘルニア

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頸椎椎間板ヘルニア

痛みは最小限に、
効果は最大限に。

理事長 楊 昌樹

頚椎椎間板ヘルニアは頚椎疾患の中で最も多く罹患する疾患です。多くは椎間板の中にある髄核というものが神経の方に飛び出してきて、神経を圧迫し、痛みを出します。


症状は多くの場合、片方の上肢痛やしびれが出現します。また、上肢の筋力が落ちたりして、物を持てなくなったり、箸やボタンがうまく使えなくなったりすることがあります。
わきだ整形外科では頸椎椎間板ヘルニアに対して、脊椎内視鏡下手術を用いた治療を行っています。
しかしながら、腰椎椎間板ヘルニアとは違って、内視鏡で手術が出来る方は、5人に一人ぐらいです。
内視鏡で手術が不可能な方は、頸椎前方除圧固定術になります。
すべての患者さんに脊椎内視鏡下手術で手術できない理由は、頸椎椎間板ヘルニアを脊椎内視鏡下手術で取る場合は体の後ろからアプローチします。しかし、頸椎の神経は腰椎の様によけると麻痺を起こすために、避けることが出来ません。ですから、神経を避けずに取れる位置にある場合のみ脊椎内視鏡下手術でヘルニアを取ることが出来るのです。
わきだ整形外科では頸椎椎間板ヘルニアで手術される方の半分ぐらいの患者さんが内視鏡下ヘルニア摘出術で手術が行えているようです。

ただし、手術になるのは全体の3割程度です。一般の方は本当の頸椎椎間板ヘルニアを理解していないことが多い様です。腰椎椎間板ヘルニアと同じように、頸椎椎間板ヘルニアではないかと考えて来院される患者さんの、1割未満しか手術にはならないのではないでしょうか。


さて、頸椎椎間板ヘルニアになって病院や整骨院などに通院した患者さんが、あそこの先生に○○○○をしてもらって治ったとか、良く聞きますがその通りでしょうか。


私の考えでは、頸椎椎間板ヘルニアが治る人は治る運命にある人で、どこにも通わなくても治る人だと考えています。


頸椎椎間板ヘルニアは自然と小さくなる人が多く、治療に通っている内に腰椎椎間板ヘルニアが小さくなるので、症状が楽になるのです。ですから、病院とか整体に通ったから治ったとか色々言われる方がいますが、タイミングが良かっただけなのです。


手術せずに頸椎椎間板ヘルニアが治った患者さんは、私が治したのではなく、患者さんの治癒能力が治したのであって、私は治るまで楽に済むように様々な方法で、サポートしただけなのです。
頸椎椎間板ヘルニアが出す痛みは、神経の痛みであり、特殊な痛み方をします。従来からあるお薬がの効果が今ひとつの患者さんには、最新の神経の痛みに効果がある痛み止めを処方しています。神経の痛みに効果があるお薬のおかげで、さらに手術をしないで済む患者さんが増えました。


つまり、頸椎椎間板ヘルニアは、多くの場合手術しなくても治せるということなのです。


しかし、どうしても手術が必要な患者さんもいるのは事実で、その様な患者さんには、はっきり手術が必要な理由をお話ししています。


手術が必要な患者さんの中には急いで手術が必要な方もいます。


ですから、見極めがとても大切です。私、楊 昌樹もそうですが、日本脊椎脊髄病学会認定の脊椎脊髄外科指導医に相談すると良いでしょう。


また、脊椎内視鏡下手術で手術を受ける際は、日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医に相談するのが最良と思います。


まずはわきだ整形外科外来を受診してください。